AXISギャラリー・シンポジア 卒業制作展レポート   

武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インダストリアルデザインコース「まなざしは今よりも未来へ」

17.02.14

1月19日から22日から武蔵野美術大学の鷹の台キャンパスで卒業制作展で行われたが、AXISギャラリーに展示をしたのは有志の学生たちだ。その29点の作品の中で、優秀賞に選ばれた3点の作品を紹介する。

植南雄也「Flexーー電動工具使用時のパワーアシスト」

植南雄也さんは、建築に携わる人口の減少と高齢化の問題に対して、アシストスーツを制作。装着しながら快適に、かつ作業負担を軽減することを目指し、現場の職人の動きから研究したと言う。造形は、3DCADで構造と機構の検証を重ねた後に、クルマのフロント部分の滑らかでシームレスなかたちをモチーフにして、3Dプリンターで仕上げた。配色は可動部が一目でわかるように、コントラストを強めに白とグレーを配している。今後汚れにくい新素材が出現することを期待して、あえて白を採用したそうだ。命と関わりのある現場作業なので、サイズの検討なども慎重に制作を続けたと話す。‎‎

シュウ・ウケツ「AUTONOMOUS SHARED MOBILITY」

自動運転の電気自動車を設計したのは、シュウ・ウケツさん。どの方向にも進めるように、可動システムにはタイヤが360°回るサスペンションをデザイン。全高が高い理由は、自動運転システムのレーダーが周辺状況を確認しやすくするため。さらに車体を連結させることで、屋根になり雨を凌ぐという機能も持たせた。

松本麻衣「2 in 1 cookware」

松本麻衣さんの作品は、キッチンまわりの12のアイテムを6つに整理できるというもの。スタックするために、それぞれのアイテムの用途と時間を調査しながら、形を探っていった。料理を終えると、取っ手を外す手間もなく食事ができたり、ランチョンマットの一部を引き出すと、箸置きになったりと、食べる行為をスムーズにした。また、皿や鍋を洗う順序があり、それに従っていくと綺麗に収納ができる。

模型であっても、実用できるものであっても、完成度が高かったという印象。形に妥協せず、将来起こりうる問題を真摯に見つめて、解決へ導く手段と実行力がある。紹介した作品以外も、未来を想定した、カーデザインやプロダクトデザインが目立っていて、学生たちの熱い眼差しは、すでに社会に飛び立つ準備ができているようだった。(文/今野敬介)

武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インダストリアルデザインコース
卒業制作展
2月3日(金)〜5日(日)
アクシスビル4階 アクシスギャラリーにて

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