インテリア・家具   

graf、東京で「TROPE」を発表

11.07.20

今年1月に京都で、コンテンポラリーダンス・カンパニーのMonochrome Circusとの公演というかたちで、新作「TROPE」を発表したgraf。なぜダンスカンパニーとの公演を通じて、新たなプロダクトラインを発表したのか。その意図は、TROPEが彼らの既存の家具シリーズ「Narrative」とは異なり、機能や役割をユーザーに委ねる提案型のプロダクトだから。それが、7月16日〜18日まで、東京・千代田区の3331 Arts Chiyodaにおいて開かれたTROPE東京展示会で明らかにされた。

会場の壁面には、TROPEのラインナップがずらりと並び、中央にはテーブルやコートハンガーといった家具が積み重なっていた。ラインナップのなかにはイスの形をしたものもあるが、すべてのサイズが規格化されているため、テーブルの脚として使うこともできる。また、L字型のナラ材のスティックは、壁面を利用したハンガーとしても使えるが、複数本をまとめれば自立も可能だ。

今、家具は、購入するもの。しかし、昔の人は、その時々に必要な家具や身の回りの道具を、手持ちのものをうまく利用して生活してきたのではないか。それら工夫する楽しさをあらためて提案したい、そのトリガーとしてTROPEをデザインした、というのがgrafの意図だろう。木製の家具用パーツだけでなく、特別色の塗料やランドリーバッグのような袋まで揃い、今後ラインナップは増えていきそうだ。

すでにTROPEを題材にした家具づくりや想像力を鍛える授業が、ある大学で始まったという。grafの予想を超えるような提案が登場する日も近いはず。手を動かしてものづくりをすること、工夫することの楽しさは、生活を豊かにしてくれるだけでなく、今の私たちの気分に合っている。

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