「132 5. ISSEY MIYAKE」が、いよいよパリに上陸。

10.09.07

8月末に東京で披露されたデザイナー、三宅一生さんの新プロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」。その発表会がパリでスタートしました。

パリ左岸のギャラリークレオを会場に、3日間にわたって行われる今回のプレゼンテーション。会場では、「再生・再創」をテーマに、折り紙の立体造形を思わせる衣服や照明作品などが披露されています。

▲造形の基礎となるのは10種類の折りたたんだ形状。それをベースに、切り込み線の位置の違いよってワンピースやスカート、シャツなど、多彩な服のバリエーションを生み出します。

入社して数年という若いスタッフとともに新たな研究開発チーム「Reality Lab.」を立ち上げ、2007年から取り組んできたこのプロジェクトは、社会と密接に関わりながら新たなデザインの実現や、日本のものづくりの可能性を模索するという考えに基づき展開されています。また、再生PETを原料とするポリエステル繊維を衣服素材に選んでいるのも特徴です。

▲平坦な素材を折ることで立体に形づくるという「132 5.」の考え方は、プロダクトにも応用されています。その1つが、試作品として公開された照明器具の「IN-EI(陰翳)」。

▲「IN-EI(陰翳)」の光源には、シャープが開発中の新しいLEDデバイスが用いられています。そのデバイスの特徴は、発光体そのものに多彩な形を与えられることだといいます。

資源や環境の今後を見据えながら、同時に、疲弊が囁かれる日本の繊維産地や織物工場に対して新たな創作意欲を促すような刺激的な試みが、モードの発信源であるパリの人たちに、どのように評価されるのか? 混迷する社会、あるいはものづくりの世界にあって、未来への道筋を切り開こうとする新たな挑戦が、国境や言葉の壁を超えて、広く社会に受け入れられていくことを期待したいと思います。

幣誌最新号では、「132 5. ISSEY MIYAKE」の概要および三宅一生さんのインタビュー収録しています。こちらも、是非ご一読ください。

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